スタッフ紹介

1980年代のある夏の日、高校2年生の頃。私はひょんなことから文化祭のパンフレットの制作をすることになりました。人生で初めて「文字や写真や絵を組み合わせてページをつくる作業」を体験したわけですが、この作業がショックを受けるくらいおもしろくて、制作期間中はほぼ寝ずに仕事に没頭(授業中は寝ていましたが)。仕上がった時の達成感もそれまでに味わったことのないものでした。その楽しさは長くあとを引き、好きな雑誌のページを貼ってキャプションを書き込んだスクラップブックを作ったり、自己流で友達に本を作ってあげたりしていた16歳は、そのまま単純に、将来は編集者になりたいと思うようになりました。

大学卒業後、幸運なことに出版社に編集者として採用され、手芸や料理などの実用書、子どもファッション誌などの編集に携わることになります。最も興味のある家庭や暮らしの分野、シーンを切り取って撮影をし、ページの構成を考えて、写真と文字の美しい組み合わせを考慮しつつ一冊にまとめる仕事を、本格的に修業しました。当初はまだパソコン、いやワープロすらも普及しておらず、レイアウトも鉛筆書きでしたし、フォントの大きさも専用の透明なシートを使って指定していたし、手書き原稿なんかもずいぶん書いたような気がします(もう絶対書けませんが)。

しばらくそんな生活を送っていましたが、熱中しすぎる性格が災いしたのか、27歳の時に体をこわしてしまい、いったん生活をリセットすることに。当時の貯金を全部持ってイギリスに渡り、ケント州の語学学校で1年間のんびり英語を学びながら今後の人生を考えました(…というか、楽しく遊んでいました)。1年いたからには自分に何かおみやげをとも思い、Cambridge ESOL Examinations(ケンブリッジ大学が外国人向けに実施している英語検定)を受験して、Certificate in Advanced English(日本の英検1級相当)の免状をもらって帰国しました。

その後、せっかく学んだ英語を生かそうかと輸入雑貨のMD&商品開発を1年半経験しますが、文章やビジュアルを考えたり作ったりする仕事からかけ離れた業務でかなりさびしい思いをし、やはり自分の道はこちらだなと今度は確信して、30歳で再び編集者に舞い戻りました。以来12年半、「雑貨カタログ」「プラスワンリビング」などインテリア・ライフスタイル分野の編集部に在籍し、ほかにも新雑誌の立ち上げや、雑誌以外に多数の書籍やムックを手がけたりしました。海外取材も多く、大好きなインテリア誌の編集部の副編集長として、目まぐるしくも充実した生活を送っていたのですが、いつしか「今度はそろそろ1人で何かやりたいな」と思い始め、悩んだ末に2009年秋に独立。翌年2010年、エディトリアルコンテンツを制作する会社「VivStudio」を設立しました。

Vivというのは、イギリス滞在時代に友人がつけてくれた愛称です。Viva(万歳!)、Vivace(陽気な)、Vivacious(快活な)、Vivid(鮮やかで躍動的な)など、好きな言葉の響きにも通じるVの音と、仕事場(Studio)という単語をくっつけて社名にしました。

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楽しいこと、おもしろいこと、幸せになれることを伝える。「伝える」ことが私の仕事です。ずっと続けてきた、本を作る、ページを作る、という仕事以外に、人の役に立てることがもっとあるのではないか、とずっと思っていました。そして、大好きな編集という仕事を通して得た、人と人をつなげたり言葉やビジュアルを組み合わせたりすることに関する私なりのスキルを使って、何かを伝えたいと思った誰かの支援ができるといいな、と思い立ち、仲間とともに始めたのが「StoryPhoto & Web」という新しい事業です。

初心を忘れず、今後も一生、エディターの仕事を続けていきたいと思います。

よろしくお願いいたします!田村敦子
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