まず、仕事部屋からご紹介します。西向きの7畳弱のスペース。お見せするようなスペースじゃないですが…。殺風景ですよね。

塗料はLDKと同様、イギリスの「FARROW&BALL」。天井には、他の部屋にも塗ろうとLDKリフォーム時からたっぷり用意してあった、あたたかみのあるグレー系の白「№.2004 Slipper Satin」を、壁には「№.27 Parma Gray」を使いました。(注・FARROW&BALLが大好きなので、この後も平気でペイント色の色番号&色名をガンガン列挙します。興味を持たれた方は、カラーワークスのウェブサイトでカラーチャートを頒布していますので、ぜひご覧になってみてください)

この静謐で透明感のあるブルーグレーは本当に用途が広く、書斎はもちろん、寝室にもリビングにも向く万能色。深い紺やブラウン系との相性が抜群で、視覚による鎮静作用があり、心を落ち着ける効果があります。確かに、この色を見ていると気持ちが静まり、仕事に集中しやすくなったような気がします。平凡で子どもっぽかったデスク空間が、ちょっとはSOHO風に見えるようになったでしょうか???

ついでにピンナップボードも同色でペイントしてしまいました。

さて、ここからはくだらない、ただのこぼれ話。誌面の掲載写真にも実は、かなり気になる感じで写ってしまっていたのですが、カーペットの右隅に、真っ黒に汚れている部分があります。

ふふふ、犯人よ、やっと登場したね。これは、わが愛犬が10年前のマンション入居時から、なぜか毎日この同じ場所を「ここ掘れわんわん」状態で掘った痕。 いったん始まるとそれはもう取り憑かれたように、2分間くらい一心に掘り続けます。きっとこの下に何かすごくいいものか、あるいはすごくこわいものが埋 まっているんでしょうね(ちなみにわが家はマンション1階です)。

「はい、ペイントの前日の夜まで毎日掘りましたが、何か?」

というわけで、10年分の肉球の汚れをたっぷり吸い取った仕事部屋の隅を、わが家では「テリアのほりほりコーナー」と名づけ、黒ずみを気にせず(?)放置することにしました。壁に貼ったこのアルファベットシールは、そんな言い訳&冗談のしるし。
それを知ったカラーワークスのペイント職人さん、「おもしろいから、これ残しましょうよ」と。




シールを貼ってあっただけなので、上からペイントしてシールをはがしたら、そのままきれいに文字が残りました。
そして、今日も変わらず愛犬は野性の本能に従い、恍惚の表情で日課のDigging行為にいそしんでいます。

謎の汚れと謎の文字のお話、長々と失礼しました。