
この本のプロローグにも少し書いたのですが、好きな色ってなぜか必ず、その人に似合っています。それは洋服やアクセサリーだけじゃなくて、インテリアの色もそう。オレンジ色のダイニングでもてなしてくれたマダムは、太陽のような明るい笑顔の似合う人だったし、夢色パステルトーンの寝室の主人は、ロマンチックな可愛い人。ベージュとグレーの絶妙なトーンのリビングでくつろぐ友人は、誠実で心穏やかな人だし、ブルーグレーと紺色の書斎をもつ先輩は、仕事のできる理知的な女性でした。

感情と色の関係、暮らす空間と色の相性。私もまだまだ勉強中ですが、興味は尽きません。同じように興味をもってくださった方は、ぜひ読んでみてください。いや、読むというより、「眺める」かな。目にも心にも、きれいな色でビタミンを、ね。